平穏なんて、ワンパンマンの世界では長く続かない。
地下で起きた超能力者たちの衝突は、やがて姉妹の関係、そしてサイタマを巻き込む大乱闘へと発展していく。
『ワンパンマン 36巻』商品概要
発売日: 2026年03月04日
著者: 原作・ONE/漫画・村田雄介
出版社: 集英社
レーベル: ジャンプコミックス
シリーズ: 『ワンパンマン』
発行形態: コミック(紙版・電子版同時発売)
ページ数: 約240ページ
ISBN: 9784088848914
内容あらすじ

あらすじからイメージしてみました
※作品の世界観をもとにしたイメージイラストです
怪人協会編後、ヒーロー協会本部付属のマンションで始まった新たな日常。
しかし、その地下では超能力組織「ツクヨミ」とタツマキをめぐる騒動が続いていた。
戦闘の後、タツマキは妹・フブキに対し、フブキ組の部下たちと縁を切るよう強く迫る。
それは妹を守りたい姉としての行動にも見えるが、フブキにとっては自分の生き方を否定されるような言葉でもある。
そこへ割って入るのが、いつものように空気を読んでいるのか読んでいないのか分からないサイタマ。
だが、タツマキの怒りは収まらず、ついにサイタマとタツマキの大乱闘へ発展する。
超能力、姉妹関係、ヒーロー協会の裏側、そしてサイタマの規格外の存在感。
第36巻は、派手なバトルの中に人間関係のこじれと成長の兆しが詰まった一冊です。
第36巻の見どころ
サイタマとタツマキの“規格外バトル”
第36巻最大の見どころは、やはりサイタマとタツマキの衝突です。
タツマキはS級ヒーローの中でも別格の存在であり、圧倒的な超能力を持つキャラクターです。普通の相手なら、力の差だけで一方的な展開になってもおかしくありません。
ところが相手はサイタマ。
タツマキがどれほど感情を爆発させても、サイタマはいつもの調子で受け止めてしまう。この温度差が、ワンパンマンらしい面白さになっています。
真剣なバトルなのに、どこかズレている。
危険な状況なのに、サイタマがいるだけで妙な安心感がある。
この“緊張感と脱力感の同居”こそ、第36巻の大きな魅力です。
タツマキとフブキの姉妹関係が深掘りされる
第36巻は、単なるバトル巻ではありません。
タツマキがフブキに部下たちと縁を切るよう迫る場面には、姉としての強い保護意識が見えます。タツマキにとってフブキは守るべき存在であり、危険なものから遠ざけたい相手なのでしょう。
ただ、その守り方はあまりにも強引です。
フブキにとってフブキ組は、自分が築いてきた居場所でもあります。姉の言葉は、妹を守るためのものでもありながら、フブキ自身の選択を縛るものにも見える。
このズレが、姉妹の関係をより複雑にしています。
強すぎる姉。
自分の道を選びたい妹。
そして、その間に入ってしまうサイタマ。
バトルの派手さの裏で、タツマキとフブキの心の距離がどう変わるのかも注目したいポイントです。
新章の裏側にある“不穏さ”
第35巻では、サイタマの新生活やヒーロー協会本部付属マンションをめぐる新章の雰囲気が描かれていました。
第36巻では、その新しい舞台の地下で起きている問題が一気に表面化します。
超能力組織「ツクヨミ」の存在は、ヒーロー協会の表向きの世界とは別に、まだまだ見えていない闇があることを感じさせます。怪人協会編が終わったからといって、世界がすぐに平和になるわけではありません。
むしろ、怪人との戦いとは違う形で、人間側の組織や権力、研究、能力者をめぐる不穏な空気が広がっていく印象です。
新章は日常回のように見えて、実はかなり危うい。
第36巻は、その危うさをはっきり見せてくる巻だと感じました。
編集長コメント
ワンパンマン第36巻は、タツマキの強さと面倒くささ、そしてサイタマの異常な安定感が真正面からぶつかる巻です。
普通なら大事件になりそうな戦闘も、サイタマが絡むことでどこか日常の延長に見えてしまう。けれど、よく見るとタツマキとフブキの関係、ツクヨミの存在、ヒーロー協会本部の裏側など、今後につながりそうな要素がかなり詰め込まれています。
特にタツマキは、ただ強いだけのキャラクターではなくなってきました。妹を守りたい気持ち、不器用な愛情、他人を信用しきれない危うさ。その全部が、サイタマとの衝突によって少しずつ浮かび上がってきます。
派手な超能力バトルを楽しみながら、キャラクター同士の関係性も味わえる。
第36巻は、ワンパンマンらしい笑いと迫力を保ちながら、新章の核心へ少しずつ近づいていく一冊です。
こんな人におすすめ
ワンパンマン第36巻は、タツマキが好きな人にはかなり刺さる巻です。圧倒的な強さだけでなく、フブキに対する不器用な姉としての一面も描かれるため、キャラクターの見え方が少し変わるかもしれません。
また、サイタマと強キャラの掛け合いが好きな人にもおすすめです。タツマキの本気に対して、サイタマがどのように受け止めるのか。そのズレたやり取りが、バトル漫画でありながらコメディとしても楽しめるポイントになっています。
怪人協会編後の新章を追っている人、ヒーロー協会本部付属マンション編の展開が気になる人にも、読み逃せない巻だと思います。
引用・参考
集英社/ジャンプコミックス公式データ
集英社コミック公式 S-MANGA 掲載情報
Amazon、楽天ブックス掲載情報
確認日:2026年5月20日
